既往のしわよせ
今回も中小企業庁が毎年公開している「中小企業白書」の中からのデータをもとに考える。 By 横浜のITコーディネータ
ショキングな事実
ショキングな事実その2 ・・なぜその2からはじめるかは、気にしないでください。
既往のしわよせ おおよそ 11%から12%
2番目に多い要因が既往のしわよせです。
つまり「ゆでガエル」の状態だったことを示します。
業績が実は危機的な状況であるにもかかわらず、先代や過去の財産がこれを見えづらくします。
そして限界に到達したとき、とてつもないスピードで倒産に至ります。
まさに、「なぜ倒産したのかわからない」状況と言えます。
こうならないためには、平素から自社の状況を定量的に把握し、「この数値がこうなったら危険」という経営指標を認識しておく必要があります。
先進技術であっても
先進の技術があったとしても安心してはいられません
「お財布ケータイ」や「タッチID」など
先進的な機能を備えていた「iモード」が、「アンドロイド・スマホ」に敗れた様に。
さらに、スマートフォンに搭載されたフェリカによるアップルペイなども安心してはいられないのが現状です。
技術的には、より古い2次元バーコード(QRコード)を利用した、仕組みも簡単でより手数料も安価なpaypayの登場があるからです。
(QRコード決済は手数料(3年間無料)がタダになり、小売店の負担(店としては新しい端末を入れなくてもいい・入金が早く・利用した翌日には入る)が少ないところがメリット)
キャッシュレス化の急速な進展にpaypayが寄与するかもしれない。
(様々な課題(SuicaやnanacoやWAONに比べると、やはり使い勝手が悪い)があるが、)
統計データに見る推移
下の図はH30年度版 情報通信白書からのデータです。
電子マネー決済額の推移
電子マネー決済額とCDオンライン提携取引支払額の推移
販売不振
ショキングな事実・・・その1
1番多いのが、
販売不振 おおよそ 69%から70%
これは、そのまま売上高が減少して収益が成り立たなくなった状態を示します。
倒産の原因としてはやはり最も多いのですが、倒産に至るまでには実に多くの要因が含まれています。
売上が徐々に減少していたのなら何らかの対策を早めに打てていたかもしれません。
急激な減少であれば、一時的な資金を調達できていれば急場をしのげたかもしれません。
いずれにしろ、
余裕のあったときに強固な財務体質とそれを維持する仕組みがあるかがキーポイントとなります。
先に述べた 1.2.は何を表すか?・・・・・・・・・・・・・・・・
「何から得られた内容なのか」とお思いでしょう! か
出典は、中小企業庁が毎年発表しているデータからです。
倒産の状況(平成30年11月分)(EXCEL形式:113KB)(平成30年12月17日)をグラフ化したものです。
「ご存知ですか?中小企業が倒産している原因」
なんと、
その原因の70.7%(2012時点)が販売不振にあります。
販売不振
販売不振の
原因はなんでしょうか?
ズバリ営業力の不足です。
そして、これらの傾向は現在でも変わっていません。
その原因の69.2%(2017時点)が販売不振にあります。
これらは、マーケティング(※)の不在がもたらす結果でもあります。
マーケティング
※.マーケティングとは、あなたの商品(製品)・サービスを売りやすくすること。
ピーター・ドラッカーは
「商品がひとりでに売れる様にする事、またはそうなる様に商品を変えていく事」と言っています。
- § 営業力・販売力を高めるためには、マーケティングの力が必要です。
良い製品(商品)を持っていたら、良いサービスを行っていればおのずと売れる時代は過ぎ去りました。
良いものを持っていても、知られていなければ、誰も気付かないし買ってくれません。
製品に胡坐をかき・マーケティングをおろそかにすると、圧倒的なシェアを持っていてもいずれは抜き去られます。
モバイル・ミュージックの世界を席巻していた「ウォークマン」が、アップルのクールな、マーケティング戦略で、あっという間に「iPod」に抜きさられたように。
世界の携帯電話を席巻していたノキアをアップルやサムスンの台頭で携帯電話事業から撤退したように。
マーケティング
マーケティングがより重要になってきました。
✔ かって情報発信は、大手企業のためのものでした。
✔ 情報発信に使う資金量の少ない中小規模事業者では、叶わないものでした。
✔ 宣伝に使用する折り込み広告や、フリーペーパーもそれなりの対価を求められます。
✔ インターネットの普及
➡ ブログやSNSで情報発信が、無償・安価、個人で可能となり、中小規模事業者の利用も盛んになりました。
➡ しかし・・・
- ブログやSNS、ホームページでの情報発信は、
- マーケティングにはつながっていません、
何故なら.多くの情報発信が、未だに提供側が「有用な情報」⁂と判断した内容であるからです。
- ✔ あなたを知ってもらうことから!・・・情報発信が必要です。
- ✔ しかし、あなたの商品やサービスの説明や仕様・特徴を発信するのではないのです
⁂
あなたのお客さんになってくれるかも知れない人たちの
「価値のあるもの、役立つもの、利益になるもの」・・・
お客様(利用者目線)のベネフィット(利点)となっていないからです。
- これらを踏まえ中小のビジネスが始めることは「ウェブマーケティング」です。
✔ あなたの商品やサービスによって得られるお客さんのベネフィットを伝えていくのです。
ウェブマーケティング
- ✔ これらを踏まえ・・・ 始めることは「ウェブマーケティング」です。
この記事は2016年10月8日に別のサイトにアップしていたものです。サイト統合に伴い新しいデータを元に、新しいサイトにリライトしてアップしました。
記事を書いた時点でも、これからも方向性は変わっていません。
ウェブマーケティングは、今後も中小企業にとって有効なマーケティングの手段となります。
中小のビジネスにとって、ウェブマーケティングは、必須のものとなりました。
ホームページをベースとしたウェブマーケティングのお問合せは、ここから(クリックで)できます。
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